しずくの厨子しずくの厨子石川県の山本工作所

しずくの厨子

2005年ｸﾞｯﾄﾞﾃﾞｻﾞｲﾝ賞受賞しずくの厨子とは
ｻｲｽﾞが小さな仏壇や､ｼﾝﾌﾟﾙなﾃﾞｻﾞｲﾝの仏壇を近年見かけるようになっています｡しかし､それらは安価な価格帯の商品がほとんどでした｡小さくても､小さいからこそ､大きな仏壇に以上の存在感と品質を実現して欲しい...そういう声を聞き､しずくの厨子を製作しました｡

●｢しずくの厨子｣の特徴
①大塚智嗣先生の作品を扉にしたﾃﾞｻﾞｲﾝ
②金具を一切使わない木組みの構造
③永代的な耐久性を目指し､木曽檜の柾目の木地
④永代的な耐久性と美しさを目指し､輪島塗り
⑤お手入れを容易にするｼﾝﾌﾟﾙな内部造形
⑥注文受注生産によるｾﾐｵｰﾀﾞｰ製
⑦専用のお内仏

大塚智嗣-Tomotsugu Otsuka-
【1991】
平山郁夫賞受賞
【1993】
ｻﾛﾝ･ﾄﾞ･ﾌﾟﾗﾝﾀﾝ賞受賞
【1995】
東京芸術大学大学院漆芸専攻修了
日本漆行協会漆行賞受賞
【2002】
国際漆展･石川2002 大賞受賞
【現在】
広島市立大学芸術学部ﾃﾞｻﾞｲﾝ工芸科講師
日本文化財漆協会理事木地師学会

今日､日常生活においては工芸の実用性は失われつつあります｡これも一方的な異文化の取り入れと多様化した習慣において日古来の文化が対応できなくなってきた為でしょう｡私は作品を通して､日本古来の文化に立ち返り､かつ現代空間にこそ活きるべき造形を追及しています｡日本の風土と歴史において育まれてきた漆という素材と出会い､様々な空間でその独特の陰翳が紡ぐ世界観を作品化していく作業です｡今回私の作品が厨子という形で展開されることで､日本が育てた漆の本質が再認識されることを願います｡

一尺角静謐(廻り欄干須弥檀型)

木材 : 木曽ﾋﾉｷ
塗り : 輪島塗(ﾛｲﾛ)
金箔 : 縁付金箔(手打金箔)五毛色
寸法 : H360 × W350 × D305(mm)